いまや庶民はデフォルトに?「ミニマル生活」というワードが使えなくなってきたワケ
ある生活情報誌編集者は「『ミニマル生活』って言葉、使わなくなりましたねえ。物価高もあって、そもそも必要最低限の物しか買えなくなりましたし」と苦笑する。
生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏も、こう口を揃える。
「わが家でも家計の足しにしようと“着ない服”とか不要な物はメルカリやリサイクルショップで売って、どんどん減らしました。不要不急な家電製品なども買い控えています。節約せざるを得なくなって、自然と、可能な限り少ない物しか置かないミニマリストになっていたんです」
今やそれが当たり前すぎて、わざわざ「ミニマル生活」と言う必要がないんだとか。
■これ以上削りようがない
スナック菓子の「うまい棒」が10月出荷分から1本12円→15円に値上げのニュースが話題になっていたが、「最近は節約テクみたいな特集は組みづらくなってきました。だって皆さん、もうこれ以上は削りようがないぐらい節約しているのに、物価は上がる一方。どんなテクも今さら感が出てしまうんです」(前出の生活情報誌編集者)。