自民58議席減・自公で過半数割れの衝撃!政治評論家・野上忠興氏が予想【表あり】=衆院選公示
超短期決戦の“裏金隠し衆院選”は15日公示。27日の投開票に向け、選挙戦に入った。自民党派閥の裏金事件をきっかけに「政治とカネ」への不信感が渦巻く中での選挙だ。言行不一致の二枚舌政権は信任されるのか、非公認・比例重複なしの44人の裏金選挙区の当落は──。本紙連載中の「総選挙全289区当落予想」(5ページ)を担当するなど、選挙予測に定評がある政治評論家・野上忠興氏に現時点での各党の議席数を予想してもらった。自民は58議席減、自公の与党は過半数(233議席)割れの惨敗と出た。
■石破政権で“お灸票”が増える
石破首相(自民党総裁)は13日、就任後初の街頭演説で、真っ先に公明党の石井代表の選挙区(埼玉14区)に入った。裏金事件の大逆風を受け、解散時まであった自民単独過半数を維持するのは困難な情勢。“公明頼み”で目標に掲げる「自公で過半数」をクリアしたいということだろうが、それも危うい。
選挙は、小選挙区289、比例代表176、計465議席を争うが、野上氏の議席予想は【別表】の通りだ。自民は解散時から58減の198議席。公明は4減の28議席。自公で計226議席となり、過半数を7議席割り込んだ。裏金非公認で当選の4議席を追加公認したとしても、計230議席で過半数に達しない。石破首相の責任論や選挙後の政権の枠組みを巡って大騒ぎになりそうだ。
「公認をめぐるゴタゴタで、自民党が裏金事件を反省していないことがあらためて露呈し、自民離れに拍車がかかった。『自民には入れたくない』という“お灸票”が増え、選挙区内で一番勝てそうな野党候補に集まるでしょう」(野上忠興氏)