公明党が裏金議員を“続々推薦”で救いの手…やっぱり自民と「同じ穴のムジナ」
やはり裏金自民と同じ穴のムジナだ。
裏金事件を受けて石破自民党が非公認とした旧安倍派の三ツ林裕巳、西村康稔両前議員について、公明党が9日、推薦を決定。「裏金議員に手心を加えるのか」と物議を醸している。
公明の石井啓一代表は7日、衆院選で非公認となる自民党議員について「公認されないということは、自民からの推薦要請もないと思う。推薦することにはならない」と言っていた。なのに、裏金2954万円の三ツ林氏と、組織的な裏金づくりに手を染めた旧安倍派の事務総長だった西村氏を推薦するとは、どういう了見なのか。
「石井さんは比例北関東ブロックから埼玉14区に鞍替えし、三ツ林さんの選挙区は同じ埼玉の13区。また、西村さんの地元・兵庫県の小選挙区でも公明候補が2人出馬している。公明としては、いずれも落とせませんから、同じ県での協力をもらうために推薦を決めたともっぱらです」(官邸事情通)
■萩生田光一氏、下村博文氏にも恩を売り…
公明は東京や大阪、北海道、愛知、広島の小選挙区でも候補を擁立。協力を得るため、公明がまたぞろ裏金議員に推薦を与えてもおかしくない。仮に推薦を出さずとも縁は切れないはずだ。
その筆頭格が、裏金2728万円で非公認ながら、東京24区(八王子市)から出馬する萩生田光一元政調会長だ。直近の選挙で萩生田氏の子飼いが公明の全面支援を受けていたフシがある。
「7月の都議補欠選挙の八王子市選挙区で、公明は表向き『静観』だったが、裏では立候補した萩生田さんに近い前市議を支援していたのは間違いない。前市議は約9万8000票を獲得し、選挙区内の自民票は約5万で公明票は約4万。つまり、組織票が全て乗っかったということ。市議は大敗しましたが、公明の手厚い支援があったのは確実です」(都政関係者)
萩生田氏は旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とズブズブなため、八王子の公明は萩生田支援に消極的とされるが、「何だかんだ最終的には支援に回るはず」(自民関係者)という。
東京11区が選挙区の下村博文元文科相も非公認だが、バーター協力で公明のゲタを履かせてもらえる可能性大。裏金議員に救いの手を貸す公明は自民と同類とみなすしかない。
「今回の推薦は公明の支持母体・創価学会幹部がトップダウンで決めたと聞くが、一般の学会員は納得いかないだろう。指示通り動くとは限らない」(政界関係者)
公明の推薦を得ながら落選なんてことになれば、目も当てられない。
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公明党は今年3月、自民裏金議員の政倫審出席を巡っても、ゴニョゴニョと主体性のなさをさらけ出していた。●関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。