「負けっぷり」を売りにするユーチューバーもいるが…損切り貧乏になってはいけない
「うわっ、終わった。えっ、勝ってない? あっ、負けた。あっ、ロスカ(ロスカット)だ。最悪……マジか……」
ネット上で有名ユーチューバーGさんの悲鳴が聞こえる。
最近のネット動画は、「勝ち方、教えます」とか「私はこうやって勝ってます」的なアピールが多いが、彼はまったく違うタイプ。損をする光景を世間にさらし、その「負けっぷり」を売りにしている。
世の中の人は、「彼が負けているんだから、自分が負けてもしょうがない」「Gさん頑張れ。自分も頑張る!」。そんな共感さえ生まれている。ネット上では「癒やし系の逆神」としてあがめられているのだ。
でも、「ロスカット」って、本当に必要なの? 素朴な疑問が残る。一般的にロスカットは、「それ以上に損をしない」という理由で使われる。具体的には、買値からちょっと下に「逆指し値」を入れ、そこまでいったら損失が確定する。それによって資金を残し、「次につなげよう」という魂胆だ。
しかし、よくよく考えると、このロスカット、かなりの弊害がある。それはロスカットだけを設定すると、損失が一方的に積み上がってしまう習性があるからだ。