「CEATEC 2024」を現地ルポ 家電評論家・多賀一晃氏が注目技術を深掘り

公開日: 更新日:

スマートホームのややこしさを解決

 この問題に対応したのが「YAMADAスマートハウス」という、ハウスメーカーの提供範囲を大きく超えたビジネスモデルです。同社はプロデューサーとして、エネルギーや警備など、ユーザーとなじみの薄い会社との間を取り持ってパッケージ化しています。

 スマートホームで一番ニーズが高いセキュリティーでは綜合警備保障「ALSOK」と提携。個人契約では敷居が高くなりがちですが、この仕組みを使って利用すると、5年間、無料で使用できます(その後は有料)。

 家電の音声同時操作には、AmazonアレクサやGoogleホームなど音声認識できるデバイスに、住宅設備機器業界最大手の企業・LIXILが用意したソフトをつないで使います。

 太陽光発電による電力の自給自足は、スマートホームの当初の狙いのひとつですから、もちろん、今回のパッケージでも可能です。その蓄電に欠かせないのが今はEV(電気自動車)で、蓄電池として活用することが強調されています。災害時には移動も電気の供給もでき、安心感が大きい。

 こうした機能が重なって、スマートホームの敷居はとても低くなっているのです。では、価格はどうなっているのでしょうか。スマートホームの値段はピンキリですが、「3000万円の注文住宅だと、そのうち500万円ほどがスマートハウス化に必要な費用と考えてもらえれば」(ヤマダホームズ担当者)といいます。購入代金にはヤマダデンキのポイントがつき、同店でIoT家電の購入もできるのでオトクです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された