【2024年人気記事】日本の美徳すごいよ!便器に汚物入れまで…海外で体験した考えられないトイレ事情

公開日: 更新日:
コクハク

トイレ事情は国によって結構ちがう!

 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初公開日は同年1月6日。年齢や固有名詞等は公開時のままとなります。
 ※  ※  ※



 日々の生活に絶対に欠かせないもの、「トイレ」。1日に何度も顔をあわせる存在ですが、実は国によってトイレの形状や使用方法がまったく違うのをご存知でしょうか?

 アメリカに12年、台湾に2年ほど住んでいた筆者。いつも常々思っていること、それは「日本のトイレ事情は神だ!」ということ。

 日本では自宅やホテルだけでなく、外出先でも綺麗で快適なトイレを使用できます。ですが海外では、日本で考えられないような、なかなかにインパクトのあるトイレがたくさんあるのです!

 今回は筆者が実際に体験した、世界のトイレ事情について話します。

なかが見えるほど隙間だらけ!? アメリカのトイレの防犯事情とは

 清潔さや機能面から、“世界一”と称されている、日本のトイレ。そんな日本のトイレに慣れていると、海外旅行先のトイレの形状や使い方に戸惑うことが幾度となくありました。

 犯罪率がとても高いアメリカでは、公衆トイレは薬物などの譲渡現場になったり、犯罪の場となってしまうことも。そのため防犯上、ワザと隙間だらけに作られています。

【読まれています】「旦那死ぬよ!」住職から叱られて以来、大事な“トイレのあれ”。運気アゲアゲ狙うなら「水回り」が狙い目

アメリカのトイレはスッカスカ…

 日本のトイレはドアを閉めてしまえば、ほぼ個室になる設計がほとんどだと思います。ですがアメリカではドアの上下が大きく空いているのが一般的。

 使用しているかどうか、足元を見れば一目でわかるように作られているようです。

 それだけならまだいいのですが、ドアの隙間もかなりスカスカ。用を足している様子が見えそうなところもたくさんあります。

 ドアの鍵も、何かあればすぐに開けられるようなかなり簡易的なものが多く…。隣のドアが強く閉められたら、自分の個室のドアの鍵が勢いで開いてしまった! という経験をしたのは、筆者だけではないはずです。

 大きく開け放たれたドアに手は届かず…。トイレの順番に並んでいるおばさんと目が合ってしまった、なすすべなしの筆者。

 おばさんが「I see nothing!(何も見てないよ)」と、言いながらドアを閉めてくれましたが…。なかなか忘れられない、とんでもな思い出です。

トイレットペーパーは流さない!?台湾でみたトイレのゴミ箱の中身は…

 日本のトイレでは、使用後のトイレットペーパーをそのまま便器に流すのが当たり前ですが、台湾では、トイレットペーパーを流してはいけないトイレがたくさんありました。

 レストランやホテルなど、一見するととても綺麗で洗練された場所のトイレであっても、「衛生紙請勿投入馬桶!(トイレにトイレットペーパーを流さないで)」などの張り紙が。

 その昔、台湾ではトイレットペーパーの質が悪く、トイレが詰まってしまうことが多かったのだとか。

 そのため、トイレの中には大きなゴミ箱が置いてあり、そこにそのまま捨てるようになっています。

 今は改善され、トイレットペーパーも水に溶けやすいものが販売されています。

 2017年からは「トイレットペーパーを流そう」政策が行われ、小学校でも「トイレットペーパーはトイレに流しましょう」と教える時間があるそうです。

 ですが昔から「トイレが詰まるから、トイレットペーパーは流してはダメ!」と伝えられてきた、台湾人。長年の習慣を変えるのは、なかなか難しいようで…。

 今でも多くのトイレで張り紙と、大きなゴミ箱を見ることがあります。

 オマケにトイレの中にあるゴミ箱は、フタなどがないことも多く…。

 大や小の汚物だけでなく、血のついたトイレットペーパー、時にはきちんと包まれていない生理用ナプキンと顔合わせてしまうこともあります。

「トイレットペーパーを流さない」が基本

 しかも南国の国、台湾の蒸し暑いなか、ポイっと捨てられた汚物のついたトイレットペーパーたち…。

 少し考えていただければわかると思いますが、ツンとする臭いや虫が湧いてヤバい現場を見たのは、もちろん1度や2度ではありません。

 こういう現場に居合わせると、否が応でも「日本のトイレって素晴らしいんだなぁ」と、しみじみしてしまう筆者なのでした。

日本の美徳が詰め込まれた場所、それはトイレ…

 ユニークなトイレ体験ができた、海外生活。日本で生活をしているだけでは、なかなかできないエキセントリックなトイレ事情を知れたのは、貴重な経験でした。

 ちなみに日本へ旅行に来たことがあるアメリカ人の友人は、あまりに日本のトイレが綺麗だったので、「ここで休憩して、カフェがわりに使える!」と言っていました。

 カフェとして使用できるとまで言わしめた、日本の誇るべきトイレ文化。日本の美徳や素晴らしさは、トイレにまで浸透しているのですね。

 なんだか誇らしくなってしまう、筆者なのでした。

(取材・文=うーか/キジカク)

▽うーか ライターチームで執筆活動中。アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことが日課。実体験や友人のエピソード、クスッと笑えるユニークなグルメや驚きのカルチャーなどを紹介しています! 最近は愛犬の「ころも」こと、ころちゃんと一緒に様々な場所へ出掛けることに夢中です。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    藤井風“エグい”と話題のNHK紅白「NY生中継」の驚きの金額 5分30秒の放送に受信料大盤振る舞い

  2. 2

    箱根駅伝で創価大も起用 ケニア人留学生の知られざる待遇

  3. 3

    松本人志の独占告白「何を聞いてもらってもいい」にツッコミの嵐…YouTubeはやらないプライドは見せた?

  4. 4

    松本人志「独占インタビュー」はテレビ復帰を遠ざけたのか…圧倒的に欠けていたものとは

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    佐々木朗希「25歳ルールを知らなかった説」…あれだけ《メジャー、メジャー》と言いながら

  2. 7

    中居正広“9000万円トラブル”で番組窮地…「今でも許せない」告発女性が反撃の狼煙

  3. 8

    ダイソーは出資4億円→500億円で回収し大儲けだが…誤算は韓国市場への橋頭堡を失うこと

  4. 9

    中居正広「申し訳ございません」ついに謝罪もSMAP再結成は雲散霧消…元リーダーが“終止符”を打つ皮肉

  5. 10

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算