コピーライターがやっている誰の心にも響く…“芯をとらえた”言語表現の仕方とは
プロのコピーライターは「わかりやすい言葉で伝える」のに長けています。そのポイントの一つが「芯をとらえた言葉選び」。
アパレルメーカー入社2年目でブランドマネージャーに抜擢された「チエ」と猫界イチの天才・言語化猫「メイメイ」との会話形式により、小学生レベルで簡単なのに、しっかり伝わるコピーライター直伝のテクニックを解説した『言いたいことは小5レベルの言葉でまとめる。』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けします。
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メイメイ:チエさん、コピーライターになろうとする方々が集う「コピーライター養成講座」というものをご存じですか?
チエ:コピーライターになるための教室ってこと?
メイメイ:ざっくりと説明すると、そういうことですね。そこでは、「つまり、その商品を一言で言ったら?」「その商品の本質的な価値は?」といった具合に、言葉を言い換えたり、考え直したりする訓練をたくさんします。
チエ:その商品の価値をいろんな角度から見ていく練習ってことね。
私もhanagaraブランドの商品の良さをビシッと的確に伝えないといけないことがあるから、受けてみたいかも……。
メイメイ:それでは、ちょっと練習してみましょうか。コピーライターがやっている言語化の考え方を私流にざっくりと理解しやすいようにアレンジしてみましょう。
例えば、Netflixを一言でまとめたらどうなりますか?
チエ:そうねえ、「まるで自分だけの映画館」「次から次へと、一気見しちゃう」「睡眠時間がなくなる危険なサービス」みたいな感じかなぁ?
メイメイ:チエさんの実体験が表れていて、いいですね。
でも、ちょっと考えてほしいんですけど、いま出てきた特徴って他の動画配信サービスでも当てはまりませんか?
チエ:確かに、Amazon Prime Videoとか、Disney+も同じ言葉でまとめられちゃうかも……。
メイメイ:他にも、「あなたの好きが見つかる」「世界中を楽しめる」みたいに言うとどう思いますか?
チエ:これも、別のサービスでも当てはまりそう。好きな映画を見つけるのも、世界中の映画が見られるのも、Netflixだけじゃないもんね。
メイメイ:そうなんです。こういう「何にでも当てはまりそうな言葉」を使っている状態を「芯食ってない」なんていいますね。
チエ:「芯」って、中心にあるものの芯のことね。