(85)身近な恐怖「ヒートショック」を避ける暖房家電の賢い使い方
寒波の強いこの時季、日本のことを褒めそやすことが多い海外観光客も、口を揃えてダメ出しすることがあります。それは部屋以外の廊下、脱衣所などが寒いこと。特にセントラルヒーティングが当たり前の欧米人から言わせると「アンビリーバブル」となります。
これは日本は各部屋で暖房をどうするのかを決めるためです。北米、欧州の名だたる都市は結構、北に位置します。実に寒い。このため地下にボイラー室を設け、全館にスチームを行き渡らせるのが当たり前。これがセントラルヒーティングです。
家の一部だけ寒いと何が起こるかというと「ヒートショック」。ヒートショックは熱中症、脳卒中、心筋梗塞につながる可能性があるので、気を付けなければなりません。
■トイレ、脱衣所、浴室をどうするか
日本の場合、火の気がないのは、玄関、廊下、トイレ、脱衣所、浴室の5エリア。うち、玄関、廊下は、衣類を羽織るとして、トイレ、脱衣所、浴室は、そうはいきません。肌を露出させないと意味がないからです。