脱・風呂キャンセル界隈! メンタルどん底だった40女が「推し活」で浮上した話
どん底、なう
春バテ継続中で、相変わらずの低空飛行です。3月ももう終わりなのにね。欝々とした日々が続いています。
あんなに好きだったランニングもサボり気味。週末は、トイレ以外どこにも行けず、ずっと寝ています。
【日めくりコクハク】
やらなければならないことを数えながら、悶々としているうちに、休日が終わる絶望感ったら。
これはそろそろメンタルが危険水域か? と心療内科への予約を試みるも、「受診は1カ月後になりますがよろしいですか」ですって。よろしくねーよ。
とにかく今はじっと嵐が過ぎるのを待つのみなのかなあと、布団の中で泣きべそをかいていたところ、1通のメールが届きました。
推しに会える!
なんと、ずっと推していたスポーツ選手が参加するイベントの当選のおしらせでした! 応募したことさえ忘れていたのに、まさかの「一般参加枠20名」の超狭き門をクリア。
推しに会える!! と大興奮したのもつかの間。
鏡の前には、白髪交じりのボサ頭で吹き出物だらけのどんより顔のBBAがおりました。え、待って? 死相出てへん? これが私?
大慌てで美容院とネイルサロンを予約したのは言うまでもありません。
そして、バスタブにお湯をため数日ぶりの入浴。どうせ走れないし…と風呂キャンセル界隈だったのです。ばっちい。えんがちょ。ミッキバリア(えんがちょ的な意味の、神戸の方言です)。
【読まれています】timeleszは一般人も加入、菊池風磨が逆風の中でタイプロを仕掛けた納得の理由と予想される快進撃
久しぶりに外出
当選通知後の週末は、美容院とネイルサロンのハシゴの後、近場のアウトレットモールまで。
天にも昇る心地だったので、超絶苦手な人ごみも、店員さんの執拗なセールストークも難なくかわし、イベント用のワンピースをゲットしました。
友人からの飲みの誘いも軒並み断り、ただひたすら布団の中でダンゴムシ状態だったのに…。
推しに会えるとなったとたん、この復活っぷりったら!
我ながら笑ってしまいました。
推し活に救われた人は多い
株式会社R&Gが推しのいる男女337人を対象に行った「推し活の魅力に関する意識調査」によると、推し活で得られたものは以下の通り。
1位 充実した生活
2位 推し活友だち
3位 生活のモチベーション
4位 前向きな気持ち
5位 ストレス解消の手段
専門家の見解は?
この結果を受けて、公認心理師、臨床心理士の藤本志乃氏は、
《推しを応援することは、楽しみや生きがいを見出し、ストレス対処(コーピング)の一環として機能することが考えられます。推しの存在が心の拠り所となることで、日々の活力を得る人も多いでしょう。》
と考察しています。
わかりみが深い
ああ、すごく、わかる!
正直このイベントに当選しなければ、ずっとメンタルがド底辺だったでしょうよ。あと1週間は風呂キャンセル界隈だったんちゃうか(苦笑)。
大好きな人に会うためにきれいになりたいなんて感覚、すっかり忘れていました。夫よ、なんかごめん…。
推しを持ちましょう!
イベント当選を推し活友達にLINEで報告したところ、「神様からのKへのプレゼントだね。推しから癒しをもらって、心も体も元気でいよう!」 のレスが。その温かい励ましに涙が止まりませんでした…。
「大丈夫、まだ頑張れる」
数年ぶりにネイルを施したキラキラの指先を見て、そう思ったのでした。
人の推し活を笑うな
国内外のアイドルでも、漫画やアニメのキャラでもいいんです。調査の表にもある通り、愛でる対象は人それぞれ。
なんなら身近なパートナーや友人でもペットでもいいと思う! 人の推し活を笑う奴は馬に蹴られてなんとやらでっせ。
しんどい時こそ、推しがきっと支えになってくれますよ♡
(コクハク編集部/編集K)
【調査概要】
調査対象:推しがいる人
調査期間:2024年12月24日~2025年1月7日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:337人(女性233人・男性104人)
回答者の年代:10代 0.9%/20代 24.9%/30代 37.1%/40代 23.7%/50代以上 13.4%