サレ妻“リベンジ不倫計画”の最終形。元カレと愛ある騎乗位、肉棒の感触を味わって… #5
【39歳サレ妻が計る“夫婦円満”リベンジ不倫】
資産家に嫁いだ奈緒子さん(仮名・39歳主婦/子供なし)は、「サレ妻歴2年」の美貌のセレブ妻だ。表向きは良好な夫婦を装っているが、夫の郁夫さん(仮名・46歳/子供なし)が、銀座のホステス(23歳)と浮気している事実が発覚。その上、夫は資産を守ることに心を砕く吝嗇家(りんしょくか)――いわゆるケチ男だ。
そこで、奈緒子さんもリベンジ不倫を計画。最初は出張ホストと関係を持った。時を同じくして、元カレ・拓斗さん(仮名・42歳大手保険会社/妻子アリ)から連絡が入る。
会社の常務の令嬢に見染められた彼は、奈緒子さんを捨てて玉の輿婚を選んだ。しかし、子供の教育方針から夫婦はいざこざが絶えない。「結婚は誤算だった」と嘆く元カレ。
2人は互いを慰めるようにホテルで抱き合って――待望の最終話。
前回までの話はコチラ→第1話、第2話、第3話、第4話
幸せだった記憶が蘇る
――互いの傷を舐め合うように求め合うセックスのさなか、奈緒子さんは元カレ・拓斗さんを愛し始めていることに気付いた。続きをお聞かせください。
「抱かれている間は、ずっと懐かしさと安堵が入り混じっていました。もちろん、欲情もしていましたね。私を振った拓斗を見返したいがために資産家に嫁いだはずなのに、こうして肌を合わせると当時の幸せだった記憶があふれんばかりに蘇って…。
『本当なら拓斗と人生を歩んでいたかもしれないのに』と心の中で呟いていました。
彼の愛撫もセックスも心地良くて…体の相性は良かったでしょうか。互いの家庭に不満を持った者同士、慰め合い、貪るようなセックスをしたんです。そう…私も彼同様、結婚は誤算でしたから。
――奈緒子…すごく気持ちいいよ。
彼は私のひざ裏を抱え込み、正常位で連打を浴びせ続けました。
――はあ…拓斗!
優しく温かなキス
互いの性器がえぐれ、湿った吐息がぶつかりました。懐かしい唾液の匂い、汗の香りは、7年経った今も私の中で愛しい存在以外の何物でもなくて…。
牧歌的な香りとともに野太いペニスで貫かれる膣肉は、彼の男根に合わせて収縮と弛緩をくりかえし、ペニスに吸いついていくのが分かりました。
――拓斗…好き…。
思わず囁いてしまうと、
――僕も好きだ…やっぱり奈緒子が好きだ…。
言いながら前のめりになって、唇を重ねてきたんです。優しく温かなキスでした。本当なら、この唇はずっと私だけに触れ合っていたものかもしれないのに…。夫の存在はすでに『無かったもの』と脳裏から消え、むろん、罪悪感など微塵もありません。
「リベンジ不倫」などという言葉さえ、消え去っていました。『今、私たちは純粋に愛し合っている』という気持ちが揺るがなかったですね」
自ら騎乗位の体勢に
――奈緒子さんが心も体も満たされていくのが伝わってきます。続けてください。
「その後、彼の上にまたがって騎乗位の体勢でセックスをしたんです。7年前の私なら恥ずかしくてできなかった体位です。
でも、私は自ら『上でさせて』と告げ、彼の勃起をヴァギナにあてがいました。挿入の瞬間を見せつけるように、ズブズブと腰を落としていったんです。
――おお、奈緒子…。
勃起がのみこまれていく光景に、彼が目を見張ったのが分かりました。先ほどとは違う角度で、さらに奥深くで繋がっている実感…。じっと動かずにいると互いの粘膜がヒタヒタと吸い付き合っていくんです。
何人の男に抱かれたの?
――気持ちいい…。
30秒ほど経った時、私はキュッと膣をしめ、奥深くまで到達した彼のペニスの感触を味わいました。
――…僕もだ…あれから奈緒子は…。
――えっ?
――い、いや…何でもないよ。
言葉を切った彼の問いが聞こえた気がしました。
(あれから奈緒子は、何人の男に抱かれたの?)
騎乗位など当時の私には決してできなかった体位ですからね。彼と繋がりながら、揺れる乳房や快楽に歪む表情を見られること自体、とても恥ずかしくて…でも7年経った今なら可能です。
夫のためにAVで騎乗位を研究
夫婦の性交渉があった際、夫は腰痛を理由にいくども騎乗位を求めてきたんです。私も資産家に嫁いだばかりで、彼に言われるままセックスに応じていました。こっそりAVを観ながら、前後、左右、上下と、AV女優の腰づかいを観察しました。体がぶれないよう、手を置く位置や上体の角度も研究しましたし…。
夫は、私のM字開脚で腰を振ることに興奮するようでした。
でも、いつしか夫婦のセックスは減り、今では完全なセックスレスです。ただ、その研究が元カレの拓斗との情事に活かせたのですから、人生って不思議。フィアンセだった元カレと互いを慈しむように愛し合っているのですから、人生は本当に分かりませんね。
これからも時々逢ってくれる?
――奈緒子…セクシーだよ。
騎乗位で腰を振り続ける私に、彼が手を伸ばし、乳房を捏ねまわしてきたんです。最初は優しく包み込むように。そして、私の反応を見ながら徐々に力を込めて揉みしだく愛撫に、私はとろけそうになりました。
――ねえ…これからも時々逢ってくれる?
気づけばそう呟き、おもねるように腰の速度もあげていったんです。
――ンン…いいでしょう? お願い。
膣肉がキュッと締まりました。騎乗位は女性の太ももに異常なほど負担がかかります。でも、つらいはずなのに、私は腰振りを決してやめなかった。
彼の「YES」が聞きたくて
――う…奈緒子…くっ!
彼が奥歯を噛みしめるのが分かりました。私自身、太ももが痙攣しそうなほど疲弊しているのに、彼の「YES」がどうしても聞きたくて、執拗に腰を振りたててしまったんです。
もう限界と思った時、
――い…いいよ。僕もこうして奈緒子との時間を大切にしたい。
そう言ってくれたんです。
――嬉しい。
私は腰の動きを止めました。上体を前のめりにして彼に覆いかぶさると、汗ばんだ乳房が彼の胸板に、ヒタ…と吸いつきました。
しばらく抱き合ったのち、今度は拓斗が器用に突き上げてきたんです。
ズブッ、ズブッ、ズブブッ!
――はうっ、いいっ!
膣肉を穿つペニスの角度がさらに変わり、私は声を裏返らせました。ぬめる膣路のあわいをペニスが行き来していくんです。甘美な摩擦と圧迫がもたらされ、子宮がキュッとわななきました。
――拓斗…やっぱり好き…ずっとこうしていたい。
肌熱が同化するのを感じながら、私たちはその後も抱き合い、互いを貪り合って…。
――僕も、自分をさらけ出せるのは奈緒子の前だけだ。愛してる。
身体も心も満たされて
彼の突き上げが獰猛になっていくにつれ、私の喘ぎも次第に悲鳴じみた者へと変貌していきました。身体も満たされていましたが、それ以上に心が幸福に満たされて、
――奈緒子…いくよ。
――来て…私の中にいっぱい出して。
私は彼の肩口を掴み、その瞬間を待ちわびました。
――おおっ!
彼が叫んだ直後、私の子宮口付近で水鉄砲のようにザーメンが噴射したんです。ドクドクと脈動に合わせて吐き出される精液の感触と、きつく抱きしめてくれる腕の力強さに、私はこの上ない幸せを感じていました」
義父の法律上の「養女」に
――幸せなひと時でしたね。その後はどのようになったのでしょうか?
「互いの家庭を守りつつ、拓斗とは月に2回ほど逢瀬を重ねています。夫は相変わらず銀座のクラブ通いをしていて…(笑)。でも、私にとっては好都合ですね。夫の浮気という免罪符があるからこそ、堂々と不倫を楽しめますから。
そしていざという時、私に有利になるように夫とホステスとのラブラブLINEはこっそり撮影しています。
さらに嬉しいことがありました。義父が私を法律上の『養女』にしてくれたんです」
――えっ、それは一体どういうことでしょうか?
「遺産問題の関係です。次男夫婦と後々トラブルが起きないよう、私は夫の妻であるとともに、義父の養女にもなることができました」
――それは法律上、可能なのですか?
「はい、可能です。実は子供ができない私たちを慮(おもんぱか)ったのと、『息子の浮気』の代償と察しています。義父は自宅マンションの他にいくつかの不動産も持っているので、自分たちが亡くなった後、暮らしに困らないよう配慮してくれたんです。
もちろん、夫も異論はないようです。長男として、莫大な資産を受け継ぐ手はずは整っているので」
◇ ◇ ◇
現在、奈緒子さんはブティックで働きながら収入を得て、拓斗さんとの逢瀬を楽しんでいるようだ。拓斗さん自身も『会社や家庭で僕の居場所はないけれど、奈緒子との時間があるから、何とか頑張れる』と言ってくれている。
奈緒子さんは語る。
「人生って不思議ですね。あんなに憎んでいた元カレが、今はなくてはならない存在になっている。逆に、私を口説き落として結婚した夫が若いホステスに入れあげて、嫌悪の対象になっている。経済面の不安はなくなったので、あとは拓斗との不倫がバレないよう、細心の注意を払って婚外恋愛を愉しむつもりです。
回り道をしたけれど、結局はこれで良かったと言い聞かせています。『リベンジ不倫』は成功ですね(笑)」
奈緒子さんはショートヘアを掻き上げながら微笑んだ。人生、何が起きるか分からない。だからこそ「今を一生懸命に生きるつもりです」と告げた彼女の凜としたまなざしが、筆者の心に深く刻まれた。
(了)
(蒼井凜花/作家・コラムニスト)