高田馬場ライバー刺殺事件で物議…経済的弱者が「推し」に沼る背景

公開日: 更新日:

「高野容疑者のように、男女問わず“推し”に多額を投じたものの、報われないケースはネットだけでなく、ホストクラブやキャバクラでも頻繁に起こっています。西新宿のタワマン前で殺害されたガールズバー女性経営者も同様でした。恋人と錯覚させるように振る舞い、客をトリコにさせる“ガチ恋営業”の上、男は所有していた希少なスポーツカーやバイクを売って、開店資金を工面。その後、期待を裏切られ、男は女性を殺害しています」(ITジャーナリスト・井上トシユキ氏)

 “推し活”ブームの中、ファンの忠誠心を金額の多寡で測るやり方がエスカレートしている。

「ファンの応援度合いを競わせるやり方が浸透していったのは、投票権付きCDを販売したAKB48以降と言われています。推しの踏み台にされるのは、消費者金融で借り入れしていた高野容疑者のような経済的弱者がほとんど。疑似恋愛を勘違いして本気になった上で殺害に至るのは言語道断ですが、女性側が男を追い詰め、凶行を招いた側面も否定できません」(井上トシユキ氏)

 投げ銭など、リアルよりも敷居の低いネット推し活にハマる人が続出する中、ファンの恋心や推しに頼られてうれしいという心理をうまくコントロールしながら、恨まれずにお金を引き出すテクニシャンもいるという。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード