QDレーザ 菅原充社長(1)半導体レーザー技術を駆使した“驚異のメガネ”を開発
「これはいけると、手ごたえを感じました」と菅原氏は振り返る。その後も開発は進められ、網膜プロジェクターを使った機器はメガネ形だけでなく、ロービジョンの人が撮影できるデジタルカメラ、図書館などで使える据え置き型などが生み出されている。
「ロービジョンの人は世界に2.5億人、日本にも145万人いるといいます。私たちの網膜投影技術を、その人たちに少しでも役立てるようにしていきたい」
半導体レーザーに関する高い技術力を、世のため人のために生かす事業を展開するQDレーザ。次回からはテックベンチャー起業までの経緯を、菅原氏の生い立ちからたどっていく。 (つづく)
(ジャーナリスト・五嶋正風)