ベルリング 飯野塁社長(1)消防車・救急車業界にひとりで飛び込んだ風雲児

公開日: 更新日:

 代わって飯野を育てたのは父方の祖母だ。地元企業で定年まで働いた祖母は飯野にさまざまな影響を与えた。飯野は感謝の印として、祖母の名「すず」を社名に引用(すず→ベル)している。

 飯野の人生に転機が訪れたのは大学2年の時だ。亡き母の影響で高校時代からビジネス志向が強く、アルバイトを3つ掛け持ちするなど「金を稼ぐこと」には熱心だった。しかし、本当にやりたいことが見つからず、もがき苦しんでいた。

■「介護・保育・消防」に絞った理由

 そんな時、交換留学した先の中国・北京で目を開かされる。

「夏季五輪の後で中国の勢いはすごいものがありました。大学には世界中から留学生が集まり、おまえの国の経済はどうだ、自分は国に帰ったらすぐ起業するなど息巻いていた。負けていられないと思いましたね」

 帰国して祖母から「人の役に立つことじゃないと続かない」とアドバイスされ、介護・保育・消防の3分野にターゲットを絞った。そして「パーン! と思いついた」のが消防車のハイルーフのアイデアだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは