フェラーリとも手を組む注目実業家の「儲けの思考と信条」 きっかけはニーチェの哲学書

公開日: 更新日:

斬新な会員制パフェバー

 ユニークなのは完全会員制・住所非公開のパフェバー「リメークイージー渋谷」だ。オープンさせたのは2020年9月。一流のパティシエが監修し、最高級の素材を使ったパフェとシャンパンなどのアルコールを楽しめる大人向けのバーで、利用には3000円の月会費がかかる。会員数は現在1000人。毎月300万円が飲食代とは別に入る仕組みだ。好評につき、名古屋に2号店の出店を予定している。

 オヤジ世代がオッと驚くのは、人気F1レーシングチーム「スクーデリア・フェラーリ」との公式パートナーシップ契約だ。日本企業とは13年ぶりの締結だという。具体的には、同チームで使用された素材を、日本の伝統工芸である輪島塗を駆使し、高級感のある名刺入れやスマホケース、アタッシェケースなどに作り変えるアートブランド「RENASCENCE(レナセンス)」を立ち上げた。販売はこれからだが、F1好きだけでなく、SDGsの観点からも注目されるだろう。

 どれも「そう来たか!」と言いたくなる着眼点の鋭さ。誰でもできそうなのに、誰もはできないのがビジネスの難しさだろう。秘訣を聞いても「まあ、面白そうだなと思ったんで」とさらりと言うところに、飄々とした魅力がある。

 フェラーリとのパートナーシップについても、こんなふうに語る。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  2. 2

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  3. 3

    日経新聞コラム「私の履歴書」で、伊藤忠の“ドン”岡藤正広会長の肝心なネタがスルーされた思惑

  4. 4

    吉村府知事が語った大阪万博の「魅力」に失笑買い話題騒然!地方局TV情報番組で売り込み発言も具体性ゼロ

  5. 5

    開幕まで2カ月も大阪万博ご難続き…入場券販売不振で“政敵”に泣きつき、海外パビリオン完成もわずか数カ国

  1. 6

    「貸金庫事件」の三菱UFJ銀行・半沢淳一頭取の全銀協会長就任にOBらが懸念

  2. 7

    ドミノ・ピザ大量閉店で見えた業界の“地殻変動”…今やライバルは、ピザハットとピザーラだけにあらず

  3. 8

    備蓄米放出でも政府はコメ価格を下げる気なし…識者が見解「相場を維持したい」思惑とは

  4. 9

    ガソリン全国最高値の長野県「石油商業組合」に独禁法違反の疑いでメス! 公取委が重い腰上げた裏に自民の弱体化か

  5. 10

    大阪万博“引き抜き人事”に労組が抗議書提出の異常事態…府職員からは「通常業務さえままらない」の悲鳴

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…