苦渋の決断の舞台裏「うまい棒」初値上げから1年半…やおきん営業企画担当者が明かす

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 ――なぜ12円。

「10円の商品が20円になっても、大人にとっては小さな差かもしれません。しかし、子供にとっては雲泥の差です。例えば、子供がお小遣いの100円を握りしめて駄菓子屋さんに行った時に、今まで10本買えたものが、半分の5本になってしまう。子供には限られた金額の中で色々な商品を手って、あれやこれやと金額や食べ合わせを考えながら選ぶ楽しさを感じてもらいたい。ただでさえ近頃は10円代の駄菓子が減ってきているから、12円で頑張っている状況です。すべての物価の上昇はまだ続いておりますが、最大限努力してまいります」 

 ――値上げに際し、消費者の反応は。

「我々にとっても値上げは勇気の要る決断でした。お客様にどう思われるのだろうという不安もあった。しかし、値上げがニュースに取り上げられると、ネット上は予想していた以上に好意的な声で占められていました。『値上げしても買う』『逆に今まで10円を保ってくれてありがとう』と。著名人や芸能人の方もラジオなどで取り上げてくださり……。感謝すると同時に、たくさんの方に愛されてきたのだなと実感しました」

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