自民裏金議員は収支報告書の「訂正」も悪質だった…NPOの詳細調査で判明した“タチ悪”議員の名前
■支出にも目立つ「使途不明」
一方、支出についても裏金議員全体の3分の1が訂正しているが、「組織活動費」で金額不明としたり、金額は記載しても使途不明としているものが目立つ。また、使途が明らかでも「人件費」への振り替えは、使途不明と同じだという。人件費は内訳を明らかにする必要がなく、領収書の開示も不要だからだ。記載不要の1万円以下の支出として訂正するパターンも多かった。
「一口に『訂正』という言葉で片付けてはいけない。訂正によって裏金を合法的資金にしているので、マネーロンダリングに近い行為です。悪質度が高いのは議員個人からの借入金としていたケース。いずれ返済されるわけで、違法な資金が合法になって自分に戻る形になる。これはタチが悪い」(情報公開クリアリングハウス・三木由希子理事長)
この手法を取った悪質度が高い議員は、井上義行氏、亀岡偉民氏、藤原崇氏の3人だった。