3月の売り上げ11.2%アップも…インバウンド頼みの外食産業が抱えるジレンマと変化
そうなると、外国人客を前提に高額な価格設定がされたり、客層が外国人ばかりで居心地が悪くなったりするなど、結果として日本人が飲食店を利用しづらくなる恐れがある。しかし、こんなケースもある。
「ある居酒屋チェーンは、外国人客とトラブルになることが多いお通しをやめ、代わりに席料を取ることで、物価高でも商品の価格を維持した。外国人客はチップの文化が浸透しているので席料に抵抗感がなく、日本人にとっても勝手に出てくるお通しがなくなり、値段そのままで飲み食いできるメリットもあります」(中村氏)
思わぬところで良い変化が生まれることもある。