米大統領選で株価はどう動くのか? 経験則を調べてみると…
ダウ平均のデータが遡れる1896年のマッキンリー大統領からトランプ前大統領までの全31回のうち、共和党の大統領は17回、民主党は14回だった。任期4年通年でみた場合、共和党大統領の上昇確率は70.6%、民主党大統領は78.6%と、どちらの政党であっても任期中にダウ平均が上昇する確率は高い。
このデータで注目点をひとつお教えしたい。今回、トランプの復活なるかが焦点だが、大統領で政党が変わると、株価はどう動くのか。選挙の年と翌年で株価の騰落が逆転する現象が起きる。つまり、前大統領の4年目が上昇なら新大統領の1年目は下落という動きが多くみられるのだ。上記の全31回で、政権政党が交代したのは12回だが、うち株価の騰落が逆転したことは9回もある。
トランプが復活した場合、11月以降、ダウ平均が急上昇しても、来年は下落する確率が高い。そんな経験則を覚えておくのも損にはならないだろう。 (丸)