新NISAにとって日本株は強い味方…投資枠では47%と想定以上に買われている
NISAの日本株購入にはどんな特徴があるのかというと、目先の利を追いかけないということか。日経平均が年初の1月4日の3万3000円台から4万円まで7000円も値上がりしても、個人は買い越しを保っている。中東情勢の緊迫化で株価が大幅に下落した4月第3週には、個人の買越額は9085億円と週次で過去最大だった。安易に利益確定売りをせず、株価が下落したら買いを入れる。そんな傾向が、NISA利用者の動きから読み取れるのだ。
証券口座の待機資金をプールするマネー・リザーブ・ファンド(MRF)の足元の残高は、15兆円台後半と過去最高水準にある。加えて、証券各社のNISAの「成長投資枠」はまだ大部分が投資されずに残っている。日本株にとって、新NISAによる買い勢力の台頭は、なんとも頼もしい存在なのである。 (丸)