自民党都議会でも裏金疑惑!やはり浮上した“安倍派スキーム”…すでに特捜部が動き、石破政権は大ピンチ

公開日: 更新日:

ベテラン国会議員に“飛び火”する可能性

 複数の都議が特捜部の聴取を受けているとみられている。

「都議会自民の幹部は『みんな聴取を受けていてどうなるか分からない。来夏に都議選があるのに公認を出せない』と頭を抱えていた。特捜部の立件ラインは『不記載額100万円』と囁かれている。現在、都議会は開会中ですが、閉会後の年末、特捜部が一気に動くのでは、とみられています」(都政関係者)

 国会議員に“飛び火”する可能性もある。

「上脇教授は都議会自民だけでなく、東京都連が主催したパーティーについても告発している。当然ながら、都連には都議以外に区議や国会議員が所属している。基本的にパー券を大量にさばけるのは在職期数の長いベテランで、ペーペーの区議や都議はノルマ分を売れず借金していた。そう考えると、ベテラン国会議員に捜査が及んでもおかしくないでしょう」(同前)

 石破首相は窮地だ。

「先の衆院選では党員資格や党役職の停止処分を受けた裏金議員は非公認で、政治倫理審査会で弁明していない議員は『比例重複なし』を科せられた。その例に倣って、来夏に改選を控える参院の裏金議員も政倫審での弁明が公認の条件になるとみられている。すると、裏金が発覚した都議の来夏の都議選での扱いはどうなるのか。都議会には政倫審がないから、一人一人会見で説明させるのか。対応を誤ると、総理に批判が向きかねません」(官邸事情通)

 ただでさえ、派閥裏金事件への対処で汲々としている石破自民。大ダメージは避けられそうにない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  2. 2

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  3. 3

    日経新聞コラム「私の履歴書」で、伊藤忠の“ドン”岡藤正広会長の肝心なネタがスルーされた思惑

  4. 4

    吉村府知事が語った大阪万博の「魅力」に失笑買い話題騒然!地方局TV情報番組で売り込み発言も具体性ゼロ

  5. 5

    開幕まで2カ月も大阪万博ご難続き…入場券販売不振で“政敵”に泣きつき、海外パビリオン完成もわずか数カ国

  1. 6

    「貸金庫事件」の三菱UFJ銀行・半沢淳一頭取の全銀協会長就任にOBらが懸念

  2. 7

    ドミノ・ピザ大量閉店で見えた業界の“地殻変動”…今やライバルは、ピザハットとピザーラだけにあらず

  3. 8

    備蓄米放出でも政府はコメ価格を下げる気なし…識者が見解「相場を維持したい」思惑とは

  4. 9

    ガソリン全国最高値の長野県「石油商業組合」に独禁法違反の疑いでメス! 公取委が重い腰上げた裏に自民の弱体化か

  5. 10

    大阪万博“引き抜き人事”に労組が抗議書提出の異常事態…府職員からは「通常業務さえままらない」の悲鳴

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…