裏金疑獄「安倍派7人不起訴」で広がる落胆…検察は“ファッショ批判”に耐えられるのか
不起訴=クリーンにはならない
政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。
「検察リーク報道の過熱もあり、渦中の安倍派幹部は要職を追われた。臨時国会会期中に閣僚4人、副大臣5人、政務官1人、党執行部の3人が辞表を出す異常事態に陥った。検察が引き金を引いたも同然なのに、幹部を誰ひとり立件しないのなら、政治に介入しただけ。検察ファッショのそしりは免れません。もっとも、不起訴=クリーンにはならない。ロッキード事件で立件を免れた面々は『灰色高官』と指をさされ、有罪となった佐藤孝行元総務長官は11年後に悲願の初入閣を果たしたものの、世論とメディアの猛批判にさらされて12日で辞任に追い込まれた。グレーな記憶をとどめておくのも重要です」
どっこい、連中は胸をなでおろしているようだ。
「昨年末に検察から任意聴取された秘書はゴリゴリやられたとコボしてはいたものの、収支報告書の訂正で決着しそうだと言っていた。楽観ムードが漂っていたところに池田佳隆衆院議員らが逮捕され、一様に気をもんでいましたが、一息つけそう」(安倍派関係者)
政治生命を失いかけている安倍派の「灰色5人衆」が息を吹き返したら、検察は返り血を浴びることになるんじゃないか。