小泉進次郎「軍師」不在の危うさ…総裁選出馬会見は人数制限で記者“排除”、仕切り悪く評判ガタ落ち

公開日: 更新日:

 そもそも、会見のアナウンス先は、主要メディアが自民党本部と衆議院内に常駐する記者クラブの「平河クラブ」のみ。それでも会見を聞きつけたクラブ外のスポーツ紙や雑誌、フリーの記者らも参加を申し出たが、「会場が満席との理由で断られた記者もいる」(フリー記者)という。

 進次郎は総裁選に向け、地方視察を重ねているが、その日程を知らせるのも記者クラブ限定だ。進次郎は弁舌爽やかながら、発言の中身は常にスカスカ。想定外の質問に対しても上手に切り返すだけのアドリブ力もない。

「1社につき1人しか参加できなければ、出馬会見には気心の知れた『番記者』しか集まらない。曲がりなりにも進次郎氏は総裁選の本命で、次の首相の座に最も近い政治家。番記者たちも今後の関係に気兼ねして、厳しい質問を控えるのではないか」(政界関係者)

 要は参加する記者を選り好み。出馬会見でボロが出て、底の浅さがバレるのを進次郎は恐れているのだろう。

「他候補の出馬会見は参加自由で、もちろん会場も事前に告知。自身のXでブロック機能を多用し、意見の合わない相手の投稿を次々遮断する『ブロック太郎』こと河野デジタル相でさえ、そうしています。参加人数を絞るくらいなら、もっと広い会場を借りればいい。自分に都合の悪い記者を極力、排除するのは東京都の小池知事と同じ閉鎖的な手口です」(ジャーナリスト・横田一氏)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  2. 2

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 3

    復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言

  4. 4

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  5. 5

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ

  1. 6

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  2. 7

    国民民主党「パワハラ問題」ウヤムヤ決着狙いミエミエ…玉木代表が被害者に言い放った“隠蔽圧力”発言

  3. 8

    自民党の商品券配布「原資は官房機密費」は33年前からの慣習か…過去の暴露資料に“痕跡”残る

  4. 9

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  5. 10

    斎藤元彦知事パワハラ認めてもお咎めナシ…鉄面皮“居直り作戦”にも兵庫県議会の動きが鈍いワケ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造