再犯“ひょっこり男”の呆れた動機と勝手な言い分 自転車であおり運転、約4カ月で通報42件
懲りない男だ。
4年前、埼玉県桶川市の路上に金髪、サングラス姿で現れ、突然、対向車線にはみ出すなど自転車であおり運転を繰り返し、住民から「ひょっこり男」と呼ばれたアイツが地元千葉県柏市に戻り、再び迷惑行為を続けていた。
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自転車で車道を走行中、乗用車の通行を妨害したとして、道交法違反(あおり運転)の疑いで9日、県警柏署に逮捕されたのは同市の無職、成島明彦容疑者(36)。
成島容疑者は4月15日午後0時40分ごろ、柏市の路上をセンターラインをはみ出すなど、チャリンコで蛇行運転をしながら走行。50代の女性が運転する乗用車に急接近し、通行を妨げた。女性の話やドライブレコーダー、防犯カメラの映像などから警察は「危険な運転」と判断した。柏署には1月以降5月初旬まで、市内を中心に「危険な運転をする自転車を見つけた」という通報が42件寄せられていた。
調べに対し、成島容疑者は「普通に自転車に乗っていただけで、対向車に危害を及ぼすような運転はしていない」と容疑を否認しているという。
「出没する場所も時間もバラバラで一定の行動パターンがあるわけではなく、まさに神出鬼没だった。突然、どこかに現れ、目撃者から通報があって現場に駆け付けると、そのまま自転車で逃走していたため、なかなか尻尾をつかめなかった」(捜査事情通)