憧れの姿に成りきり職務質問を繰り返す…26歳「警察マニア」の徹底ぶり
能塚容疑者は運転手として配送会社に勤務し、奈良県西和署管内で荷物の積み下ろし業務を行っていた。約1カ月後の5月、事務手続きのため、配送会社が能塚容疑者の運転免許証を西和署に提出。職員が能塚の免許証を確認したところ、フォントがおかしいことに気づき、偽造が発覚。能塚容疑者は免許取り消し処分を受け、免許証を偽造した疑いで逮捕された。
捜査員が能塚の自宅を家宅捜索すると、出るわ出るわ。ニセ警察手帳をはじめ、モデルガンやホルスター、レプリカの警棒、帯革、防犯と書かれた腕章などが次々見つかった。
「パトロールに使っていた覆面車両風の車内には赤色回転灯が置いてあり、サイレンのスイッチや車外に呼び掛けできるハンドマイクを設置するなど、緊急走行仕様に改造されていた。車の中には聞き取りメモが残され、そこに記された連絡先に確認すると、浜寺公園で職質を受けた男性が電話に出て、『警察官2人に声を掛けられた』『てっきり大阪府警の人やと思っていた』と驚いた様子で話した。2人は相手が素直に従う姿を見て、優越感を覚えていたようです」(捜査事情通)