憧れの姿に成りきり職務質問を繰り返す…26歳「警察マニア」の徹底ぶり
「警察やで。何やってんねん?」
マニア2人は憧れの仕事を「実体験」するため、警察官に成り済まし、偽造した警察手帳を「印籠」のごとく提示し、職務質問を繰り返していた。
大阪府警の警察手帳を自作し、職務質問をしたとして、奈良県警西和署は26日、大阪府高石市のトラック運転手、能塚翔悟容疑者(26)を公記号偽造・同使用の疑いで逮捕した。
4月17日午後9時過ぎ、能塚容疑者は自家用セダンを改造した「覆面パトカー」もどきを運転し、仲間と大阪府堺市西区の浜寺公園に乗りつけた。2人はモデルガンや警棒を装着。公園でスケボーをしていた20代の男性4人に近づき、ニセの警察手帳を見せ、「警察やで」と声を掛けた。男性が「通報でもあったんですか?」とたずねると、能塚容疑者は「いやパトロール中、たまたま見かけたもんやから声を掛けただけや」と答え、男性から名前と連絡先を聞き取り、その場でメモ。「じゃあ、気ぃ付けてなぁ」と言い残し、その場から立ち去った。2人組は私服警官風のポロシャツにパンツといったラフないでたちだったという。