ロレックス172本窃盗犯の公開手配から3時間弱…実行役のリーダー格がスピード出頭の裏事情
■10人以上が事件に関与の可能性
日本ロレックス社は商品を正規代理店へ配達するため、配送業者と契約。その地区を担当する60代の女性運転手が1人で配達を任されていた。犯行は軽ワゴン車が他の会社から預かった荷物を降ろすため、別の配送先に立ち寄り、運転手が車から離れたわずか3分の隙をついた。村田容疑者はロレックスと契約を結んでいる業者の車を特定。いつ、どこに、どのルートで配達されるか知っていた。
「『えらい早う出頭してきたな』いう印象や。公開手配されたし、もう逃げ切られへんから、上のもんに『出頭せえ』言われたんかもしれへん。組織としたら、なんでそんな詳しい情報を知っとったんか、入手先がバレたらマズい。パクられた3人以外にも盗品の運び屋、処分屋、情報漏洩者、収集屋ら事件に関わっているのは10人以上おる。村田を差し出して黙秘させたまま、捜査の収束を図ろうとしとるんかもしれん」(捜査事情通)
盗まれたロレックスの大半は見つかっていない。このままトカゲの尻尾切りで終わるのか。