「GS東京大会8人欠場」はニッポン柔道“真っ当さ”の裏付け
南條監督は「(故障した選手に)『出ろ』とは言えないが、選手は出場しないことに対するリスクは分かっているはず。私からも話した。選考基準が明確化しているので、あとは本人と所属の判断に任せるしかない」と説明した。
昨年までの「ニッポン柔道」では、日本代表入りした選手が出場を辞退することは許されなかった。今年2月、複数の女子選手による告発で明らかになったように、故障した選手でも大会はもちろん、強化合宿への参加も義務付けられていた。それによってケガの状態が悪くなった者も少なくない。
柔道界はようやくまともになってきて、生存競争はこれまで以上に厳しくなる。