ミラン本田 成否のカギを握る「巨額年俸」と「チーム事情」
世界トップ選手の年俸はメッシ、クリスティアーノ・ロナウド、ルーニーといった超一流クラスが20億円前後。10億円を超えれば大物選手の仲間入りだ。
ミランではイタリア代表FWバロテッリとブラジル代表MFカカが11億円で稼ぎ頭。本田はMFモントリーボ、MFデヨング、DFメクセスといったレギュラー組よりも上とみられる。
当然、高給取りの新参者に対してねたみ、やっかみがチームメート間に渦巻く。年俸に見合った活躍が出来ないと熱狂的サポーターからも徹底批判されるのは、改めて言うまでもないだろう。
■“沈思黙考型”指揮官との相性
次に「チーム」の問題である。
本田のミラン入りが決まると現地イタリアでも「どのポジションでホンダはプレーするのか?」が話題となっている。
10年にミランの指揮官に就任したアレグリ監督は、選手を上手にやりくりしながら2トップの4―3―1―2、3トップの4―3―3の布陣を駆使。3季連続トップ3に食い込み、名伯楽として高く評価されている。