マー君メジャー入りで大事なのは人間関係より「情報漏洩防止」
田中将大(25)がメジャー挑戦にあたって選んだ代理人はケーシー・クロース(50)。
同氏はヤンキースのキャプテンを務めるジーター(39)や、サイ・ヤング賞投手であるドジャースのカーショー(25)とグレインキー(30)ら大物を顧客に持つスゴ腕の代理人として知られる。
過去の日本人メジャーリーガーといえば、代理人も前にならえといったあんばい。松井秀喜、松井稼頭央、藤川球児やダルビッシュのアーン・テレムをはじめ、佐々木主浩やイチローのトニー・アタナシオ、松坂大輔や川崎宗則のマーク・ピーパーらが人気どころ。知人や先輩の紹介やコネで決まるケースが圧倒的だった。すでに日本人選手とのパイプが出来上がっている代理人がほとんどだったものの、田中が選んだクロースはこれまで日本人選手を担当した経験がない。テレムらに比べて“ハンディ”がありそうな気もするが、しかし、日本人選手に不慣れなことこそが田中の狙いだという。
「日本人選手とのパイプが出来上がっている代理人は、勝手が分かっていて選手の扱いに慣れている半面、日本のマスコミともツーカーの人たちが多い。なまじっかパイプがあるだけに、聞かれれば口を閉ざすわけにいかないケースだって中にはある。結果として情報が漏れてしまうのです。田中はこれを嫌った。それで、わざわざ日本人を初めて担当する代理人を選んだと聞いています」(地元仙台のマスコミ関係者)