敵は内にあり? 高梨沙羅に周囲の「金メダル」プレッシャー

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 19日のW杯蔵王大会で男女を通じて日本ジャンプ界単独最多となる通算17勝目をマークした高梨沙羅(17)。この大活躍に大手メディアは早くも大騒ぎだが、高梨の周囲は意外にも冷めているという。

 現在、高梨の快挙がテレビや新聞で大々的に報じられているのは、あくまでソチ五輪の金メダル候補だから。仮に、本番のメダルの色が銀や銅になれば、これまでの「高梨ブーム」は確実にトーンダウンする。「メダルなし」なら「何やってんだ!」と国民、ファンから批判される恐れすらある。

「高梨はW杯で連戦連勝とはいえ、金銭的に恵まれているとはいえません。個人で複数の社とスポンサー契約を結んでいるものの、その金額は1社数千万円の浅田真央らとは比べものにならない。ケタが1つ違います。この差はフィギュアとジャンプという競技自体の知名度や人気もありますが、やはり大きいのは五輪の実績です。結局、高梨のようにW杯で何勝しても、五輪本番で活躍しなければ、スポンサーは付きにくい。競泳の北島もブレーク前から世界大会で結果を残していましたが、大手スポンサーと何千万円ともいわれる大型契約を結べたのは04年のアテネ五輪での金メダル獲得後です。高梨の周囲には広告代理店関係者が付いていて、こうした事情を把握しています。つまり、W杯で何勝しようが喜べないのです」(スキー関係者)

 W杯で勝ち続けるだけでも大したものなのに、高梨の周辺は何よりカネが大切。ソチでは、「金メダル以外いらない」が本音らしい。このスタンスが本人のプレッシャーにならないか心配だ。

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