真央「トリプルアクセルは2回」 本番直前変更までの紆余曲折

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 しかし、それが本音かどうかは大いに疑問だ。あるスケート関係者がこういう。

「3Aを1回減らしたのは佐藤(信夫)先生の指示でしょう。コーチの佐藤先生は、ジャンプばかりが注目されるスケートをよしとしない。3Aを跳ばなくても、今の真央のスケーティングと表現力があれば、他のジャンプでノーミスなら高得点が出ると考えている。今シーズンの真央は助走スピードが落ちて3Aを1回も成功させていない。ジャンプミスは技術点だけでなく、演技構成点にも影響する。リスクの高い3Aをフリーで2回跳ぶより1回にして、総合力で勝負しようということなのでしょう」

 今では佐藤コーチの方針を受け入れた浅田も、「はい、わかりました」と、すぐに納得したわけではないだろう。

 わずか12歳で3Aをマスターした天才スケーターは、このジャンプで喜びも苦しみも味わってきた。15歳でシニアデビューした05年はグランプリファイナル(GF)に優勝。19歳で迎えた2010―2011年シーズンは3Aが決まらずスランプに。バンクーバー五輪では3Aを3回成功させたが、その他のジャンプが回転不足でキム・ヨナに敗れた。

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