「被災地復興」振りかざして突き進む 東京五輪のおぞましさ
これに伴い、神奈川県横須賀市は、東側は東京湾、西側は相模湾に面する立地から第2NTCの拡充施設の誘致を計画。「海に近い土地柄なのでカヌーやセーリングなど、水上競技の練習施設を考えています。今は関係者が調整し、誘致の可能性を検討しているところです」(同市の政策推進課)という。
都内にある既存のNTCは370億円の建設費が投入された。第2NTCや拡充施設の建設が正式に決まれば、数百億円単位のカネがかかる。
■強化・育成支援
メダルラッシュを狙うためには選手育成にもジャブジャブと投資する。
政府の14年度予算では、文科省スポーツ関係予算が今年度より12億円増の255億円となった。過去最高の予算を計上したのは、東京五輪で世界3~5位の金メダル数を獲得するための支援強化だという。
この予算に噛みついたのがJOC選手強化本部長の橋本聖子参院議員だ。
「金メダル数世界3位を考えるなら強化予算が足りなすぎ」と不満タラタラ。地元五輪で金メダルを量産するためなら、湯水のようにカネを使う気なのだ。