補強下手球団の典型パターン…阪神ゴメス“契約秘話”
■中日はすでに「ドミナカ離れ」
日本の球団関係者がウインターリーグに視察へ行くと売り込みがすごい。そこで代理人に高値をふっかけられて契約。中日の森ヘッドはいつも笑っていたという。
「森さんはドミニカのウインターリーグに毎年、中日選手を派遣。実績を認められて自分も現地チームにコーチ登録をされた。ですから、ドミニカ情報にかけてはかなわない。その森さんが、選手市場をドミニカからベネズエラに移そうとしているのです」(元編成担当)
阪神は昨年までの10年間で30人近い外国人選手を取った。その中で戦力になったのはマートンぐらい。05年の優勝に貢献したシーツは元広島だ。
昨年、4番候補といわれたコンラッドは、12年9月に就任した中村GMがたったの5分か10分ビデオを見ただけで獲得を決めたといわれ、5月下旬には「戦力外」。その教訓からか、昨年は8月と9月に2度渡米している。現地でゴメスのプレーも見ているはずだ。
阪神はかつての巨人のようにFA補強に走る一方、捕手ばかり集めて笑いものになっている。中日のマネして中南米選手を連れてきたはいいが、ライバル球団が×印をつけた「大砲」だとしたら救いようがない補強といえよう。