出番なし、西岡も離脱…阪神守護神・呉昇桓は悶々の日々
また出番なしだった。阪神は先発藤浪が七回に突然崩れ出し、石川の適時打とブランコの逆転満塁弾を浴び、この回で降板。4点リードを守れず甲子園の開幕試合を落とし、新守護神・呉昇桓(31=韓国サムスン)の本拠地デビューは消えた。
呉はここまで3試合の登板で1セーブ。チームは開幕から投手がボロボロで、防御率は7.01という惨状。全3試合のうち、セーブがつく場面での登板は1試合のみ。開幕前に懸念されていた「宝の持ち腐れ」になっている。
呉は韓国歴代最高の277セーブを挙げ、日本に乗り込んできた。過去に韓国から来た抑え投手は、宣銅烈(サムスン→中日)、林昌勇(サムスン→ヤクルト)と、古巣の先輩が成功を収めている。阪神OBが言う。
「呉はプライドと意地があるから、阪神では藤川球児(現カブス)が持つ46セーブの日本記録超えを狙っている。なのに登板機会がないどころか、6日のヤクルト戦は7点差の場面で調整登板をさせられた。こんな使われ方ならストレスはたまるばかりでしょう」
■チームは早々“終戦”の可能性