編成下手また露呈 阪神・伊藤和雄の遅すぎた「支配下登録」
「でも、フロント、現場はなかなか動かなかった。育成にしたばかりですぐに支配下に登録すれば、どこに目をつけていたんだと眼力に疑問符がつく。メンツが丸つぶれでした。だから、中村GM、和田監督は報道陣から伊藤の支配下登録について聞かれても、『良い悪いだけじゃなく、バランスを考えて』(和田監督)などと、苦しい弁明をしていた。
だから、伊藤が開幕直前に右肩の張りを訴えた時、『支配下登録のタイミングをずらすために、4日間で3試合とキツキツの登板をさせて、肩をおかしくさせようとしたのではないか』といぶかる声すら上がったほどです」(マスコミ関係者)
伊藤本人も、育成に落とされたことで発奮した部分はあっただろう。
「ただ、それだけでいきなりいいボールが投げられるほど、プロの世界は甘くない。何たって大卒とはいってもプロ入りして2年。そもそも肘の状態を丁寧に見ていれば、育成に落とすような選手じゃなかった。編成としては、FA選手の補強を考えて、支配下選手枠を空けたかったんだろう。結局、獲得を目指した中田賢一も鶴岡慎也も、ソフトバンクに取られている。編成の失敗だと言われても仕方がない」(阪神OB)
編成に関わった面々は伊藤に「参りました!」と頭を下げる日が来るか。