西岡6月復帰 阪神“玉突き”コンバートで弾き出されるのは?
“代役”上本は打率トップ
「ちょっとタイミングが悪かったな」
阪神OBがこう言って苦笑いした。
肋骨骨折などで戦列を離れている西岡が26日、報道陣にマシン打撃を公開。開幕3試合目の巨人戦(東京ドーム)で守備中に福留と激突した際は、「今季絶望」かとも言われたが、急速な回復具合をアピール。関係者の話では、交流戦終了後の6月27日中日戦(甲子園)での復帰を目指しているという。
前出のOBは「そうなれば玉突きコンバートになる」と言ってこう続ける。
「26日は雨でゲームが流れたから、西岡のマシン打撃の記事がスポーツ紙のネタになったが、この日は、西岡の代役として頑張っている上本が2安打して、打率リーグトップ(.343)に立ったからな。上本はたまにポカはするけど足もあるし、守備範囲も広い。しぶとい打撃も1番らしい。西岡が戻ってきても外せない戦力だ。西岡が二塁に戻れば、上本は三塁に回るだろう。三塁を守る今成の打撃は和田監督も買っているから、上本が三塁にくれば今成は外野。そうなるとはじき出されるのは福留だ。昨年は故障したにせよ、63試合で打率は2割に届かず(.198)、今季も.189。実績はあっても、ここまで打てない外野手を使っていては僅差のゲームは勝てない」
福留はこの日の四回、左犠飛で2点目をゲットし、8回無失点の力投を見せた藤浪の3勝目を援護。和田監督は「1点取っても、もう1点を取り切れずにいたが、しっかりと打ってくれた」と褒めた。それでもスタメン出場は西岡の復帰までか。