阪神が2位浮上 原動力は“生え抜き新選手会長”上本の奮闘
25日のDeNA戦で14-4と大勝した阪神は4月に入って15勝7敗。貯金は7に増えた。好調の理由はいろいろあるが、6年目内野手・上本博紀(27)の頑張りも大きい。開幕3戦目に大ケガした西岡の代役として「1番・二塁」に座り、ここまで打率.333は立派。3安打も4度ある。この日は4打数1安打2四球だった。
広島・広陵高と早大時代は主将を務めたが、口数が少なく記者泣かせ。今季から選手会長になったのは、阪神は生え抜き野手が務めるのが習わしだから。大和は高卒だから上本に声がかかったという。
和田監督のお気に入りで、昨年は西岡を三塁に回し、二塁で起用するプランもあった。打撃は粘り強く、スタンドに運ぶ小力もある。守備範囲も広い。離脱している西岡が戻ってきたら昨年のプランが復活するか。
「今は好調? 評価は1年が終わってからです」と、相変わらず言葉が少ない上本が記者を驚かせたのが今年1月。「3月結婚」が明らかになったときだ。「人前で話すのが苦手なくせに、あっちの方はしっかりしている」との声がトラ番たちから漏れた。
生え抜きが育たないといわれる阪神。西岡のケガがきっかけではあるが、熱い選手がチームを引っ張る。