防御率リーグ首位でも…マー君は女房の尻に敷かれている
5月31日(日本時間6月1日)のツインズ戦で8勝目(1敗)を挙げたヤンキースの田中将大(25)が、相も変わらず正捕手・マッキャンのリードと格闘している。
この日最大のヤマ場は三回。無死二、三塁のピンチから空振り三振と二飛で2死を取り、打席には5番アレシア。スプリットを2球続けて追い込むと、マッキャンのサインにクビを振って外角低めギリギリに153キロのストレート。3球勝負で見逃し三振に仕留め、窮地を脱した。
「タナカは球種が豊富で制球が良い。なのでマッキャンは変化球中心のリードをしたい。速球系のボールにしてもカッターかツーシームで動かしたがるのですが、タナカは違うことを考えている様子なのです」とニューヨーク紙のヤンキース担当記者がこう続ける。
「タナカはおそらく、ストレートの比率を増やしたいのでしょう。マッキャンとはこれまで何度も配球に関して話し合っている。お互いの意見をぶつけ合えればいいのだけれど、どうやらタナカの方が遠慮をしているようなのです。投手王国だったブレーブスで長年正捕手を務めてきたマッキャンのプライドを尊重しているのでしょう」