本人不調認めるもザックは信頼 日本は本田圭佑と“心中覚悟”
その本田は今、なかなかコンディションの上がらない自分にイライラしているともっぱらだ。
米国合宿中の強化試合ザンビア戦で2ゴールを決めたものの、1点目はPKで2点目はDF森重真人(27)が珍しく攻め上がり、ピンポイントの高速クロスに体を投げ出し、左足で押し込んだだけ。本田自身の圧巻パフォーマンスでゴールを決めたわけではない。
■周囲からは「外す勇気を」の声まで…
イトゥ市に入ってからも本田は、練習中に古傷の右膝を気にするそぶりを見せることがある。強化試合でも練習でも持ち味の「当たり負けしない」「ボールを奪われない」は影をひそめ、横パスやバックパスを連発して攻撃をスローダウンさせ、マイボールを簡単に奪われることも多い。
米国合宿中、FW岡崎慎司(28)が「ボールを預けた後、返ってくるタイミングが合わない。プレースピードが上がらないと<いつもの圭佑>ではない」と、けげんな顔で話していたという。
それでもザッケローニ監督は「大会が進むにつれてパフォーマンスを上げていくと思う」と全幅の信頼を寄せ、本田と心中覚悟。しかし、周囲からは「本田の調子が上がらない場合は外す勇気を……」という声も聞こえてくるのにだ。