阪神5連敗でBクラス…重篤状態に陥ったベンチの思考停止
中日に敗れ、引き分けを挟んで泥沼の5連敗。阪神が4月5日以来となるBクラスに転落した。
エースの能見が初回に8点を奪われる大乱調。三回途中、マウンドで自ら首脳陣を呼び、9失点で降板した。上本が二塁手リーグ記録に並ぶ1試合3失策を犯し、打線も2得点。攻守ともボロボロだった。
和田監督は能見の降板について、「脇腹の違和感があるのか、診てもらわないとはっきりしたことは言えない」とし、「甲子園ではやってはいけないゲーム。申し訳ない。4月ごろの野球ができるようにやっていく」と謝罪したが、評論家の福間納氏はこう言った。
「能見は初回、無死一、三塁の場面でルナに甘く入った速球を投じ、3ランを打たれた。この日の能見は球威、キレがない。なのに打ち気満々の助っ人に内寄りの直球を要求した藤井の配球も疑問ながら、これで6月は0勝3敗。しかも、三回途中で自ら脇腹の違和感で降板を直訴した。エースがこの体たらくでは浮上のきっかけは掴めない」
エースの背信に加えて、和田監督のベンチワークも全く精彩を欠いている。リーグ戦再開から西岡、福留が一軍に復帰。緒方、今成、新井良らワリを食う選手が出てきた。特に攻撃面は深刻で、2人が一軍に戻っても上がり目は見えてこない。6月は65得点で、5月(62得点)に続いてリーグ最少得点。サッカーの日本代表を笑えない得点力不足に陥っている。