ネイマール、チアゴ・シウバを欠くブラジルの“奥の手”
■ドイツ代表の癖を知り尽くす
ネイマールの代役を務めるのが、身長163センチの小柄なドリブラーFWベルナルジ(21)だ。 13年リベルタドーレス杯4得点の活躍が認められ、ウクライナの金満クラブ・シャフタールに移籍金32億円で引き抜かれた。ポジションは、ネイマールと同じ「左サイドアタッカー」。巧みなフェイントでDFを抜き去り、果敢にゴールを狙っていく。W杯前の代表歴は10試合。今W杯は1次リーグ2試合にしか出場しておらず、プレー時間は計67分。ドイツは対策を立てようにも情報量が少なく、ベルナルジにはてこずるだろう。
チアゴ・シウバに代わって先発予定のCBダンチ(30)は、1年前に代表デビューを果たした遅咲き選手だが、ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンでレギュラーを張っている実力派。チームメートでドイツ代表FWのミュラー(24)、ゲッツェ(22)、クロース(24)の癖も知り尽くし、ドイツ代表にとってチアゴ・シウバ以上にマッチアップしたくないCBなのだ。
「出場できないネイマールに優勝トロフィーを捧げる」とブラジル代表の結束力は高まっている。侮り難しはブラジルである。