ネイマール、チアゴ・シウバを欠くブラジルの“奥の手”
コロンビア戦で腰椎骨折の大ケガを負ったFWネイマール(22)。アルゼンチンのサポーター連中にとっては「ザマアミロ!」の出来事だったようだ。アルゼンチン─ベルギー戦の前、スタジアムの周辺で腰椎の模型を高く掲げながら「オーレ! オーレ!」と何度も叫んでいる姿が、スペインのスポーツ紙「ムンド・デポルティボ」(電子版)で報じられた。長年のライバル同士とはいえ、「そこまでやるか!」と物議を醸している。
ともあれ、ブラジルは準決勝の大一番・ドイツ戦(日本時間9日午前5時キックオフ)に攻守の二枚看板を欠いた戦いを強いられる。攻撃の主軸ネイマールの戦線離脱に加え、DFラインを統率するCBにして主将のチアゴ・シウバ(29)が、累積警告によってドイツ戦は出場できないからだ。 ネイマールもチアゴ・シウバも、いわゆる“代えのきかない”選手。しかし、さすがはサッカー王国ブラジルである。
大会前にスコラーリ監督は「W杯は優勝が至上命令。ネイマール以外は守り倒す」と話していたが、ちゃんと控え選手にも“奥の手”を用意している。