遠藤頼みで客寄せも…協会幹部ヒヤヒヤ「いつ実力バレるか」
ある角界OBは「学生相撲出身であることがネックになっている」とこう言う。
「相撲部屋の稽古に比べて、大学相撲部の稽古なんて楽なもの。下級生はともかく、上級生になれば稽古はほぼ自己管理。自分を追い込む稽古は敬遠しがちになる。しかも学生相撲はトーナメントなので、地道な稽古より技を磨く方が手っ取り早い。つまり、伸び盛りの時期に基礎稽古をおろそかにしてしまう。中卒や高卒で入門する力士と差がつくわけです。直前の3月、5月場所は連続負け越しの上、内容も悪かったからね」
2連敗して迎えた名古屋場所3日目は玉鷲を寄り切って勝ったものの、相変わらず立ち合いの弱さを露呈した。4日目の16日は、豪風に叩き込みで敗れ早くも3敗目だ。そういえば、遠藤の日大の先輩である「角界のロボコップ」こと高見盛(現振分親方)も、パフォーマンス先行で最高位は小結止まり。遠藤も客寄せパンダのまま、土俵人生を終えることになりかねない。それでも他にこれといって期待できる力士はいないし、人気先行の遠藤にすがるしかないのが現状。いつ底が割れるかヒヤヒヤしながら見守る協会幹部の顔が、目に浮かぶようだ。