セ首位攻防戦 巨人の先発ローテに阪神がホッとした理由
■杉内で初戦を落とすようなら巨人は3連敗も
セドンは初対戦の相手には勝利、2度目にKO負けというケースが多い。それでも阪神はこの「2度目」を異常に警戒していたのだ。
前出の関係者は「何度も対戦している杉内と沢村ではなく、2戦目の小山攻略に総力をあげる」と言った。小山は7月に先発ローテーションに定着したばかり。データが少ないだけに、小山の分析に集中できるのは大きい。相手のイヤがることをするのが勝負事のセオリー。阪神にとっては、セドンが消えたことだけでもプラスだ。前回のヤクルト戦でKOされ、阪神を苦手とする沢村は分析するまでもないという自信が見え隠れする。
阪神はハーラートップの11勝で巨人戦4勝負けなし、防御率1.88の“キラー”メッセンジャーが先陣。2戦目は巨人に2勝1敗の岩田、3戦目は前回の巨人戦で敗戦投手になったものの、7回2失点と好投した藤浪の予定。巨人は初戦を杉内で落とすようなら、3タテを食らって首位から陥落する可能性が増す。
大きな重圧を背負いながら、杉内はマウンドに上がることになりそうだ。