侍ジャパンのサプライズ 巨人・小林選出の先に“阿部外し”
9日、発表された侍ジャパンのメンバー28人中、巨人から選ばれたのは坂本勇人(25)と小林誠司(25)の2人だけ。リーグ3連覇を果たしたというのに、何とも寂しい結果となった。
新人で唯一の選出となった小林は「素直にうれしい。光栄なこと」と話したが、巨人の正捕手は阿部。小久保監督は「若い選手に代表経験を」という方針を掲げているものの、63試合で打率・255の「第2捕手」でもある小林の選出は明らかに“特別枠”だ。日米野球を主催する読売関係者がこう解説する。
「菅野はケガをしてしまったし、リーグ優勝した巨人から坂本だけでは格好がつかない。小久保監督はキャンプの頃から小林の強肩などを評価していた。第3捕手でもいいから来年のために代表で経験を積ませたいという球団の思惑や、読売が主催という事情も理解してくれたんでしょう」
小林はCSでも出番がありそうだ。巨人はこの日、東京ドームで全体練習を行った。シート打撃ではシーズン同様、沢村とバッテリーを組んだ。沢村はファイナルステージ第2戦の先発が有力視される。原監督は「CSで沢村が投げる試合の捕手は小林? それは言えない。言わない方がいいんじゃない? 皆さんで詮索して」とケムに巻いたとはいえ、どうやら新人を後押しする気だ。球団関係者がこう言うのだ。