堂々の初マスク 原監督が期待する捕手・小林の「陰」の部分
巨人の阿部慎之助(35)が今季初めて欠場した。5日の試合で左ふくらはぎに死球を受けて退場。6日は球場に姿を見せず、宿舎で治療に専念した。左ふくらはぎは2月のオープン戦の守備中に投球を受けて痛めた箇所。この時は実戦復帰まで1週間かかった。痛みがなかなか引かなかった“古傷”に、運悪くまた当たってしまっただけに、長引く可能性がある。
6日の中日戦は阿部に代わってドラフト1位ルーキー・小林誠司(24)が「8番・捕手」でプロ初スタメン。「積極的に初球からいこうと思った」と思い切りのいいスイングで初打席初安打を放った。試合は3-4で敗れ、チームの連勝は5で止まったものの、二塁への牽制で自慢の鉄砲肩を見せるなど、阿部にはない持ち味を随所に見せた。原辰徳監督(55)は「(阿部)慎之助がデビューした時より、はるかに堂々としたキャッチャーぶりだった」とねぎらった。
開幕前、小林を指導する吉原バッテリーコーチは「スタメンは勝ち取るもの。小林を育成するために、あえて先発させるという考えは今のところない。阿部にアクシデントでもあればチャンスはあるだろうけど」と話していた。が、原監督の考えはちょっと違ったようだ。