移籍か残留かで揺れるオリ金子 囁かれる去就の意外なネック
オリックスが今季国内FA権を取得したエース金子千尋投手(30)の引き留めに動くことが14日、明らかになった。条件は3年で12億円とも15億円ともいわれ、イチローに匹敵する大型契約の可能性が報じられている。
今季16勝5敗、防御率1.98で最多勝と最優秀防御率の投手2冠を獲得した押しも押されもせぬパのエース金子を獲得せんと、巨人や阪神、ソフトバンクといった金満球団は腕をぶしているのは知られたこと。
だが、オリックス関係者は「意外なことが移籍のネックになりそうだ」とこう言う。
「ひとつは家族。金子は子煩悩で、とにかく家族を大事にしている。移籍となれば、子供の環境を考えて単身赴任になるだろうが、そもそも家族と離れるのを嫌がるタイプだから」
球場を訪れた妻子をかいがいしく世話をする金子の姿を見て、「普段は無愛想なのに、家族にはああいう顔をするのか」と驚いた職員もいるほどだ。
そしてもう一つは、ゴルフだ。
「金子のゴルフの腕は球界でも指折り。スコアは80前後、ドライバーも300ヤードを真っすぐに飛ばす。ケガやリハビリで投げられない時でも、午前中で練習を切り上げて午後から近くのゴルフ場でラウンドしていたほど。オリックスではそんな金子の奔放さに目くじらを立てる者はいなかったが、マスコミも含めて周囲がうるさい巨人や阪神などの人気球団となれば話は別でしょう」(前出の関係者)