菅野復帰情報に非公開練習 巨人・原監督「かく乱作戦」の真意
今年の巨人は「秘密」が多い。
10日に東京ドームでCSに向けた練習を行った巨人は、1時間半ほど報道陣をシャットアウトし、サインプレーなどを確認した。前日も30分の非公開練習を行った原監督は「作戦をしっかり分かった上でプレーしないといけないから」と説明。11、12日に予定されているBCリーグ選抜との練習試合も六回以降は公開しない。連日の非公開練習は、これまでなかったことだ。
ファイナルステージの先発は、第1戦は内海、第2戦は沢村が濃厚。3、4戦目が予定される杉内と小山は10日、まったく同じ調整を行い、報道陣をかく乱させた。
CS、日本シリーズと続く短期決戦は情報戦といわれる。「正々堂々と胸を突き合わせて戦う」が口グセの原監督が、例年以上に神経を使っているのは、リーグ5位の.257の貧打に不安を感じているからに他ならない。
優勝祝賀会で「(今年は)力でねじ伏せる野球はできなかった。安定した戦いではなく、接戦に持ち込んで粘り強く戦う。1点を取って守る」と宣言した。ただでさえ打てない中、「守りの要」になるはずのチーム勝ち頭(12勝)の菅野が右ヒジの靱帯損傷で離脱。今季絶望とみられていたが、指揮官は「奇跡が起こる予感がある」と意味深発言で会場の拍手喝采を浴びた。ある球団関係者がこう言う。