羽生結弦と町田樹 「鏡よ鏡、世界一のスケート王子はだあれ?」
フィギュアスケートのGPシリーズ第1戦、スケートアメリカで町田樹が優勝した。羽生結弦ばかりが独り勝ちで好敵手がいないと、鼻持ちならぬええかっこしいとなるのは安倍晋三を見れば分かる。自己陶酔型個人競技のフィギュアスケートにも好敵手が要る。浅田真央に安藤美姫がいたように、羽生結弦には町田樹がよい。今年春の世界選手権で優勝を羽生に譲った町田の一言は印象深かった。
「次はぶっ潰す……」
あっはっは冗談ですよと笑ったが本心だろう。
シリーズ1戦目の勝利はめでたいが、
「え~町田? 王子が出てない大会でしょ」
という声もあるかもしらん。たしかに王子ぶりでは羽生に負ける。足長く小顔、育ちは東北被災地で悲劇性あり。町田は羽生より短足で顔も大きい。関大の先輩、サル顔日本人体形の雄、高橋大輔が引退した今、羽生の好敵手は町田樹しかいない。
毎夜独り部屋にこもり、キミは自己陶酔の儀式を行っていよう? 鏡をのぞき込んで念じる。