オリ2位・宗佑磨の母親が語る「育児と仕事と勉強の16年」
当時を振り返りながら、宗本人が言う。
「小学校時代はあまりいい思い出がありませんでした。人から肌の色のことを言われることが多かったし、できるだけ人前で目立つことはしたくなかった。でも、今は何とも思わない。それより、しっかりとプロで活躍できるように準備して、数年後を目標に野球で活躍したい」
小3から始めた野球で使うユニホームは当時から宗本人が手洗いする。
母子で歩んだ18年。女手ひとつで育ててくれた母に宗はこう言った。
「お母さんは小さい頃から母であり、父や兄弟のような存在にもなってくれた。口喧嘩は頻繁にしましたけど、お母さんがいなかったら僕はいない。お母さんはいつも自分を守り、つらいときでも笑わせてくれた。これからは、自分がプロで頑張ってお母さんを喜ばせたい」
▽むね・ゆうま 1996年6月7日、東京都武蔵野市生まれ。小学3年から野球を始め、玉縄中では軟式野球部に所属。横浜隼人高では主に内野手(遊撃手)としてプレー。甲子園出場経験はないものの、2年春の神奈川県大会(対桐光学園戦)では松井裕樹(現楽天)から2安打を放った。50メートル走は5秒台。本塁から一塁まで4秒台で走る。身長181センチ、体重77キロ。右投げ左打ち。